
zelkova
@zelkova
2026年1月18日
家守綺譚
梨木香歩
読み終わった
久しぶりに読み返してみたら、やっぱりこの少しとぼけたような雰囲気が良い。庭の植物が不思議な振る舞いをしたり、河童やら狸やら不思議な生き物が現れたりするので主人公とともに驚いてしまうのだけど、親友の高堂も(この人の登場のしかたからしてびっくり)隣のおかみさんも山寺の和尚も、よくあることと言う。そうすると主人公もそんなものかと受け入れるので、読んでいるこちらもそんなものかと思う。なんというか、大らかな人たちなのだ。でも、ただ可笑しいだけではなく気持ちよく読めるのは、吉田伸子さんの解説にもあるとおり、梨木香歩さんの作品に通底する「分かっていないことは分かっている」、「理解はできないが受け容れる」ことを主人公がごく当たり前のことのように身の内に持っているからなのだろう。また読み返したくなるときが来るだろうな。







