
カナデ
@mochima3
1900年1月1日
丕緒の鳥 十二国記
小野不由美
かつて読んだ
『青条の蘭』
十二国記シリーズの短編集『丕緒の鳥』に収録、三つ目のお話。
途中、込み上げてくるものがあって泣きそうだった。泣く寸前だった。人目がなければ泣いていたと思う。
ある下級役人が一つの筺を運ぶ。中に入っているのは希望だ。役人は力尽き、力尽きた役人の後を一人の男が引き継ぐ。男の後に若者が引き継ぐ。その後は子供を抱えた女が、女の後にまた別の男が…役人以外の者たちは箱の中身を知らない、詳しい事情も知らない。名もなき民のリレーが続く…静かな、厳かな緊張感と緊迫感…十二国記はすごい。