
いわたかな
@iwatakana
2026年1月16日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
ファンダム経済を背景に、立場も世代も異なる3人の人生と、「物語」の威力を描いた作品。40代の人間として、「今後還ってくるのは、これまでやってこなかったことかもしれない」という言葉は、正直こわかった。
久保田は寂しい男だと思う。それは本人だけの問題じゃなく、育った国や時代のせいでもあるのが苦しい。とはいえ、いつまでも現実の娘を見ず、理想の娘だけを見ているのが本当〜〜にダメだった。そのせいで、娘が苦しい思いをしている。
ただ、他人に陰で笑われるようなことでも、新しいことをやってみたのはよかったと思う。この人はここから現実を突きつけられて、どう生きていくんだろう。
澄香は、ずっと両親の顔色をうかがって生きてきた結果なんだと思う。私はINFJ(-A)、彼女はINFPで、生育歴や物事の感じ方に共感できる部分は多かった。推し活だったら、界隈の言葉遣いに親近感を持つ感じとかね。
でも、人のものを盗むのは完全にアウトだし、推しをつらい現実の蓋にしすぎ。それだけしんどかったってことだけどさ。ただ、自分の困りごとは、その困りごとが起きているフィールドで動くことでしか解決しないんだよなぁ……😢
あと、オタクが陰謀論者になっていく流れが、あまりにも自然でこわかった。これも陰謀論的視点だけど、もしBloomeとブルマイと国見さんに接点があったら…と想像すると本当にゾッとする。
自分がどんな物語を信じようとしているのか。そこにどんな気持ちが潜んでいるのか。楽しくオタクを続けていくためにも、いつも頭の片隅に置いておきたいなと思った。


