きらきら武力 "レーエンデ国物語 月と太陽" 2026年1月17日

レーエンデ国物語 月と太陽
荘厳で重層なファンタジーのせかいがとてつもなく綺麗で、ヨーロッパ風の国々も分かりやすく、でも歴史背景はしっかりしてる。 とても良く構築された世界だなぁとわくわくしたし、実際冒険譚に心躍ったんだけど、全体的なキャラクターが微妙に刺さらなかった。 悪人は悪人で、善人は善人で終わっちゃったなぁっていう感じ。完全に八咫烏シリーズの影響を受けているんだけど、帝国軍やら法皇庁のお偉方やらが全員悪っていうのはちょっとストーリーとして薄っぺらいのではーと思ってしまう。 テッサとかルーチェが支配に抗おうとするところはすごく感動したんだけど、それによって帝国軍惨殺し始めたところで、えぇ!?ってなった。正義のために犠牲は仕方ないよね、って感じになるのかと思いきや、嬉々として殺しっぱなし!?帝国軍全員が全員馬鹿で悪い人なわけじゃないのに!?ってなってしまった。それは平民を十把一絡げに蔑む帝国軍側とそんな違う?という。 テッサも思ったより思い詰めずずんずん進んでくね。という感じで。善人っちゃ善人だけど、このタイプの革命家を描くときは、もうちょっと敵側へのなんというか葛藤を描かないとバーサーカーで終わっちゃうよね。 ルーチェも、兄も、なんかかわいそうってのは分かるんだけど、自分の辛さで国を左右する身勝手さが目についてしまって、同情しきれなかった。 あと、作風的に、急に男色やBLが入ってきてびっくりする。嬉しいんだけど。
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