タウマゼイン "ミル『自由論』の歩き方" 1900年1月1日

ミル『自由論』の歩き方
「変わっているね。」 そう言われたとき、拒否反応を示す人は少なくないだろう。 多くの場合、人は「自分は普通だ」と主張したくなる。 しかし、J.S.ミルは、これとは逆の方向から社会を批判する。 彼は、変人や奇人の中からこそ天才が現れると述べ、その可能性を抑圧することは人類全体にとって損失であると断じた。 だからこそ、他者に危害を与えない限り、個人の自由は最大限認められるべきだとする。 また、多数が少数を力で押さえつける構造を「多数者の専制」と呼び、強く警戒した。 現実には、周囲と異なるという理由だけで、一般的なレールを敷かれ、矯正されるケースは後を絶たない。 その結果、才能ある個人が傷つくこともあるが、より深刻なのは、社会そのものが多様な生き方や試行錯誤の可能性を自ら切り捨ててしまう点だろう。 周囲と異なること、変わっていることは、悪ではない。 むしろ、それを許容できない社会の側こそが、次第に凡庸になっていく。 思索 私は凡人でいるより、変人でいたい。
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