
Michika
@0610shun
2026年1月18日
ウロボロスの環
小池真理子
読み終わった
借りてきた
夫が再婚した妻と
自分の従業員兼運転手との浮気を疑う…
よくある話に過ぎないと思っていたけれど、
取り巻く出来事に至る細やかな描写に圧倒され、
登場人物たちの心理劇を堪能できた。
物語の3分の2くらいまでは
静かに見守るように読む時間が続くけど、
3分の1くらいで大きく展開が動き
意外な事実が明らかになるから、
それまでの静謐さが大きな意味を持つものとして
印象づけられる一冊だった。
誤解と自己犠牲が
この物語を重く彩っていると思う。
人はどうして
目の前にいる実在よりも、
不安感など目に見えないものを勝手に想像して疑って、
お互いの気持ちを壊してしまうのだろう。
そして、
人生は恐ろしいほどの偶然の積み重ねの上に成り立っているという無情さも知った。






