Rica "古代から来た未来人 折口信夫..." 2026年1月19日

Rica
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@rica_bibliotheca
2026年1月19日
古代から来た未来人 折口信夫 増補新版
99頁まで読了. 折口信夫も時間をかけてしっかり読みたいというか読まねばと思い始めている. (そういえば南方熊楠に誘われたのは中沢新一の著書『森のバロック』だったっけ)第1、2章と読んで、石牟礼道子も「まれびと」ではなかったか、と思う. この引用箇所もまさに"折口信夫"を"石牟礼道子"にそのまま置き換えてもいいような. __________ 折口信夫の著作で、外国語に翻訳されたものはほとんどない。彼が駆使している日本語が、あまりに闊達であまりに特異であるために、翻訳の技術が追いつかなかったからである。しかし、折口信夫の学問は著しく、日本特殊的でありながらいっぽうで著しい普遍性と現代性、いや、おそるべき未来性をそなえている。外国の人たちが折口の学問の深さを知ることができないでいる今のうちに、わたしたちはその深さを十分に味わっておきたいと思う。折口信夫の著作を前にしたときほど、わたしは自分が日本語の使い手であることを、しみじみと幸福に感じたことはない. __________ 彼が表現したいと思っていたのは、明治になって日本人の心に発生した近代人としての悩みでもなければ、いったん壊れてしまった人間と自然の関係に新しい均衡を見つけ出そうとする自然主義文学のこころみでもなく、ましてや江戸趣味への回顧でもなく、「古代人」の思考を近代のまっただなかによみがえらせるという、前例のない精神的冒険なのであった。 __________
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