
かおり
@6kaorin5
2026年1月19日
秘仏の扉
永井紗耶子
読み終わった
図書館本
法隆寺夢殿・救世観音像。
廃仏毀釈。
二百年以上封じられた「秘仏の扉」を開けた、五人の男たちの物語。
その厨子を開き、対峙し、葛藤し、守る。
連作短編。
小川一真、九鬼隆一、フェノロサ、定朝、岡倉覚三。そして、最後に町田久成。これは構成の妙だと思う。
「流れ込んで来る人と文物の波の中で、かき消されることのない強さとは何か。これから先の千年、遺すために何を為すべきか」。
久成の言葉が感慨深い。
私はいまその千年の中にいる。一日本人として、守るべきもの、こととは。矜持とは。
ダメ男クズ男列伝、ではあったが、なぜか憎めない男たち。岡倉覚三(天心)の妻 基子ではないが「赦したというよりも、呆れ」る、「そういう人なんです」。フェノロサも、九鬼も。
救世観音始め、人物やら事件など、ネットで検索しながら照らし合わせて読んだ。チラッと登場して岡倉に強い言葉を放った黒田清輝にスカッとした。
久しぶりに、最後まで読み終えてからまた最初のページに戻った。






