
産本まぐろ
@maguro
「幌尻岳の山頂には、白波の立つ神秘な沼がある。そこには海の鳥や魚貝が棲み、コンブやワカメなどの海藻が生い茂っている。このコンブは、水中にあるときはコンブであるが、岸に寄りあがるとたちまちヘビになってのたうちまわる。」
こういう一見突拍子もない神話だけれど、生活に根ざして想定されたであろう話が好き。

産本まぐろ
@maguro
「アイヌ神話で娘神が「赤い」「二つ」の玉を産んだというモティーフは、『古事記』のアメノヒホコではなく、九州北部などで伝承されていた、アメノヒホコのさまざまな異伝のひとつが伝わったことを示していそうです。」(p187)
地方による微妙な神話の違いが、北海道と九州で共通しているというのが面白い。海路で文化がシェアされるというのは盲点であった。