taisho "プロジェクト・ヘイル・メアリ..." 2026年1月20日

taisho
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@y_general_d
2026年1月20日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
アンディ・ウィアー,
小野田和子
僕には文系の高校化学くらいまでの科学知識しかないので、科学絡みの話の大部分はよくわからない。けれども、想定外を想定した先にある想定外の問題を解決して解決して解決した先にゴールがあり、それはとてもスリリングでエキサイティングなのだということくらいは分かる。 SFは物のよってはファンタジーだと思うことがある。未知の生命体に如何に抗うか?どう戦うか?異星人とどう交流するか?政治的、軍事的にどうやって屈服させるか?こんな観点の話だとSFはただの科学テイストな冒険譚になり、それだと剣と魔法の世界と大して違いは無いように思える。 本書にも異星人との交流は出てくる。しかし本書では異星人は同じ問題に立ち向かうものすごく異質なパートナーに過ぎないというのが本書の面白いところだと思う。2人で次から次に発生する問題に科学で立ち向かい、解決していく。どこに問題があるのか?なぜ上手くいかないのか?お互いの得意とする科学技術を擦り合わせて、思いもよらないトラブルにもめげずに前進していく。ブレークスルーが起きた時の興奮は僕にも分かる。 こんな小説を思春期に読んでいたら、きっと科学が好きになっていただろう。今読んでも十分に面白いけれど、今目の前にある科学技術で想定できる未来の科学の話は、ファンタジーというにはリアリティがありすぎる。こういうのが良質のSFだと思う。面白かった。
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