みっつー "虚弱に生きる" 2026年1月20日

みっつー
みっつー
@32CH_books
2026年1月20日
虚弱に生きる
虚弱に生きる
絶対に終電を逃さない女
ゲーム実況の活動を始めてからというもの、肩が痛い、腰も痛い、喉も痛めがちだし、編集作業が多いとストレスで口内炎ができる。 だけど、この活動は死ぬほど楽しい。 今まで自分の「ひとりっ子」という良くも悪くも「世界観強め」という特性を1ミリも活かさずに生きてきた僕だけれど、このゲームをしながら喋って、動画を作り投稿する、というルーティンは間違いなく、自分に合っている。 上手いか、どうか、じゃない、でも、この活動、楽しい。 YouTubeでの活動が収益化されたことにより、そこへの熱量はより高まったワケだけれど、いかんせん、体がもたない。 現実世界には「レッドブル」や「モンスターエナジー」はあるけれど「強走薬グレート」もなければ、龍が如くのように「ダッシュスキル」に割るためのスキルポイントも存在していない。 一時期、1日に4本、5本と動画を撮っていた時があった。 撮るだけならまだいい。 撮った後にその4、5本を編集し、short動画を作る工程に移る。 長期間の旅行へ行くために、ストックをたくさん作っておこうと企んでいたのだ。 その結果、首の付け根あたりに鋭い痛みが走り、肩がちょっと右に下がり、力を入れると「あたたぁ〜い」という声が漏れるようになった。 あまり深刻じゃなさそうに聞こえるでしょ? 死ぬほど辛いのよこれが。 あまりにもキツイので整形外科に行くと「ぎっくり首っすね」みたいなことを言われた。 「ぎっくり」が腰以外にも適用されることを初めて知った。「ぎっくり」に他の就職先があることに安心感を覚えている間にも、僕の首がズキズキと悲鳴を上げていた。 その後、先生に関節技(痛いので僕にはそう感じる)をキメられながら、微弱な電流を流され、処方箋で只者じゃなさそうな湿布を貰って帰宅し、それでも完治するのに1週間近くかかったりする。 そこで僕は学んだのである。 ゲーム実況活動を続けたければ、健康でなくてはならない、と。 絶対に終電を逃さない女さんの『虚弱に生きる』という本を読んだ。 すごいペンネームである。 ラジオ番組でパーソナリティが、突飛なラジオネームや「〇〇(パーソナリティの名前)大好き」と言ったようなラジオネームだった時に1ミリも触れることなく「“〇〇大好き”さんからのお便りでぇ〜す」みたいに読むことがあるけれど、この名前だったら絶対に反応しちゃうと思う。 この本は、20代にして老人並みの体力しかない著者の「終電」さんが、全身を取り巻く体の不調や、その不調を改善すべく健康的な生活を取り入れたり、健康であることの幸福であったりを書き綴ったエッセイである。 表紙の帯に「サバイバルエッセイ」と書いてあったので、最終的に野草とか虫でも食べるのかと思ったけれど、読んでみると…なるほど、これは紛れもなく「サバイバル」である。 僕は阿呆なので、とにかく動き続けようとして、本当に動き続けてしまい、体調を崩すことが多いのだけれど、終電さんの不調はそんなの比じゃないほどに壮絶だ。 ペンネームの理由も、ただただオシャレな名前なわけではなくて、単純に長い間飲み会に参加していると体調が悪くなるから早く帰る、ということらしいけれど、本当にずっと上記のようなレベルのエピソードがたくさん書かれている。 何かをするということは、体力がないとできないということが、これまでか!というくらいに書いてあり、自分に重ねてみても、確かに恋愛も、ゲーム実況も、気心が知れた友人とのご飯会も、楽しいけれど、夜にはどっぷりと疲弊していることが多い。 そのベースの体力が老人並み、あまりにも少なすぎるとくれば、終電さんの苦労は想像を絶する。 けれど、この本からは、そこかしこから“生命力”のようなものを感じるのだ。 目まぐるしく日々を生きていると、自分のことがおざなりになってしまいがちだ。 生きたい、と強く思いながら、無理をして、自分の命をスピーディーに消費しながら生きているような感覚に陥る時がある。 例えば、めちゃくちゃ頑張ったからといって、家系ラーメン大盛りにニンニクをたっぷり入れて、更に餃子をつけて早食いすると、めちゃくちゃ命の消費を感じる。 あれは良くない。めっちゃ眠くなるし。 必死に頑張っても、ご褒美に溺れ過ぎても、体に毒だ。 終電さんの文章は、どこまでも、自分に向き合い続けている。 どこまでも深く、体の不調、逆に少し良くなったこと、自分の体のために何をしてあげられるか。 生きたいという気持ちは、他者から生じるものだとばかり感じていた。親であったり、恋人であったり、友人であったり。 だけど今の僕は、めちゃくちゃ自分のことを可愛がってやりたいとそんな風に思ってる。 物を大切にしない人は、人も大切にしない。 という言説があるけれど、自分を大切にできない人は、他人も大切にできないのかもしれない。 なんか無理しちゃうことが多い日々ですが、健康第一で、時には立ち止まりながら、爆速のスピードで走り続けたいですね。 生きるぜ、あたしゃ。
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