なこ "モモ" 2026年1月19日

なこ
なこ
@nonbibiri75
2026年1月19日
モモ
モモ
ミヒャエル・エンデ,
大島かおり
ストーリー展開こそ児童書なんだけど、テーマは大人の方が身につまされる気がする。 -------------------- いつの間にか円形劇場に住み着いた小さなモモと周りの人々の平和な暮らしがあって、日常を脅かす灰色の男たち(時間どろぼう)が現れて、モモが立ち向かう話です。 子供の頃以来の再読でした。当時の記憶は「灰色の男が出てきてからが止まらない」ということだけ笑。ほんと「十二国記」の「ネズミが出るまで耐えろ」みたいなもんで、灰色の男たちが関わるまでの「ザ・児童文学」は今回もそんな面白いとは思えませんでした🤫 でもこのパートの登場人物とモモとの関係を踏まえないと、後半の面白みが減ってしまいます。耐えろ! 今回は灰色の男が出てきて「来た来たー!!」と思ったところからが怖くて寒気がしました。灰色の男が「削るべき時間」をプレゼンするシーンがあるのですが…いやいや全部必要で何一つ無駄な時間じゃないでしょ。聴きながら「だめ😱」「嫌ぁ😱」と独り言漏れました。時間を貯蓄し始めた殺伐とした大人はまさに我が身だと恐ろしくなりました。 異世界ファンタジーと思ってたらテレビやラジオや飛行機が出てきて、意外と現実と地続きだなと驚いた部分もあります。1970年代の本とのこと、当時の様子の暗喩でもあるのでしょうか。普遍的、現代的というかまるで予言書です🥶 モモが誰と出会いどう立ち向かったか、お話の刺激度としてはあまり強くないです。子供にとっては単なる面白い冒険譚なのかもしれません(私はその感情の記憶だけ残ってましたし)。 大人になった今、タイパや効率性や時短ばかりにとらわれている自分を顧みたり、「時間溶けたー」と思いながらやらかしてしまったダラダラも豊かな人生のために必要なのだと実感したり。「ただ児童書を読む」を超えて「自分ごととして思いを致しながら読む」という、深い読書体験になりました😊 大人にこそオススメです。 家族への推薦度★★★★☆ Audibleの感想を少し。 高山みなみさんの落ち着いた地の文の声はとても聴きやすかったです。会話になると途端に大きくなったり小さくなったりして音量調節に手を取られましたが、キャラクターの数だけ声色がありました。まぁコナンやキキやウルスラがチラつくんですけど、やっぱみんな別人でした。声優さんってすごいんだな。
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