カミーノアン "カフネ" 2026年1月21日

カフネ
カフネ
阿部暁子
ふいに口にした、ほんの些細な行動や一言が、人を生かすことがある。そんなメッセージが静かに描かれる。 読み返すたびに、せつなのセリフの意味や、その瞬間に彼女が抱えていた感情が、少しずつ輪郭を持って立ち上がってくる。怖くても、後悔しないために踏み込むこと。本音で話すこと。おせっかいなほどの関わりが、誰かを救うこともあるのだと思わされた。 結局、誰かが自分を救ってくれるわけではない。それでも、なんとか生きていくしかない。その「なんとか」の重みと切なさが、読後も静かに胸に残る一冊だった。
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