
カミーノアン
@kaminoan3699
- 2026年8月23日
熊害(ゆうがい)石名坂豪気になる - 2026年8月20日
あんなに あんなにヨシタケ・シンスケ気になる - 2026年8月2日
読み終わった著名人のがん公表や訃報が続いたこともあり、手に取った一冊。 がんは多くの場合、突然すべてが終わる病気ではなく、年単位で付き合っていく病気でもある。もちろん、告知を受けたときの絶望は計り知れない。それでも、この本を通して印象に残ったのは、「がんを受け入れ、ともに生きる」という覚悟だった。 作者は気持ちの整理がついたあと、自ら医師に余命を尋ね、2年という現実を受け止める。そのうえで家族とお遍路巡りに出かける。身体への負担は決して小さくないが、その時間を家族が支え合いながら過ごす姿からは、「生きる」とは時間の長さだけではなく、その時間を誰とどう過ごすかでもあるのだと感じた。 作者はステージ4のがんから奇跡的に回復し、経過観察に至っている。だからこそ、この本は単なる闘病記ではなく、実際にその時間を生き抜いた人の記録として重みがある。自分もその日々を追体験しているような感覚で読み進めた。 - 2026年7月27日
静かな退職という働き方 (PHP新書)海老原嗣生読み始めた - 2026年7月15日
普通という異常 健常発達という病兼本浩祐気になる - 2026年6月17日
抱え込む男たち奥田祥子読み始めた - 2026年6月12日
何がダサいを決めるのか平芳裕子気になる - 2026年5月19日
三省堂国語辞典から 消えたことば辞典三省堂編修所,見坊行徳気になる - 2026年5月18日
- 2026年5月15日
単身高齢者のリアル葛西リサ気になる - 2026年5月13日
- 2026年5月13日
- 2026年5月10日
- 2026年5月10日
会話で差がつく大人の上級語彙宮崎哲弥気になる - 2026年5月10日
中年に飽きた夜は益田ミリ気になる - 2026年5月10日
老いるショック大賞みうらじゅん気になる - 2026年5月9日
信仰村田沙耶香読み終わった読書メモ感想心に残る一節村田沙耶香本書は収録された短編小説とエッセイを通して、村田沙耶香が「社会」や「正常」という枠組みをいかに執拗に疑い続けているかを浮かび上がらせる一冊である。 表題作を読んで印象的なのは、彼女にとって「現実」そのものが、すでに一種の狂気として立ち現れている点だ。「私には現実が見えます!」と繰り返される言葉とともに提示される、現実=集団幻覚という認識は、私たちが自明のものとして受け入れている常識の足場を静かに崩していく。そこでは、「正常な世界」そのものが、最初から存在しないものとして捉え直されている。 しかし興味深いのは、彼女がその「幻想」を単純に否定しているわけではないことである。「みんな、目に見えない幻想を共有してる」という言葉が示すのは、共同体へ接続しようとする欲望というよりも、むしろ幻想なしには生きられない人間の性質そのものへの冷静な観察である。金銭や愛情、社会や家族といった仕組みが虚構に支えられている以上、人はそれを引き受けずに生きることができない。その前提を距離を保ったまま見つめる視線が、本書全体に通底している。 「現実を見ろ」という言葉すら、別の立場からは一つの信仰、あるいはカルトへと反転しうる。この構図の鮮やかさは、正しさや善意が容易に暴力へと転じる危うさを示している。 また、「死体は、一番無害な状態の人間の姿です」という一文に象徴されるように、欲望や同調圧力から切り離された「死」に、ある種の静けさや安堵が見出されている点も見逃せない。 エッセイにおいて語られる「社会をうまく理解できない」という感覚は、単なる自己認識にとどまらず、むしろ創作の根幹をなしている。社会を前提として内面化するのではなく、外部から観察し続けること。その距離があるからこそ、共有された幻想や無意識の規範が、異様なまでの解像度で描き出されるのだろう。 村田沙耶香の作品は、社会に適応できない個人を描くのではない。むしろ、社会を疑い抜いた先にしか見えてこない現実の輪郭を提示している。そのとき読者は、自らが拠って立っている「現実」そのものの不確かさに触れ、わずかな揺らぎの中に立たされることになる。 - 2026年5月7日
生命式 (河出文庫)村田沙耶香読み終わった読書メモ感想心に残る一節村田沙耶香本書は、村田作品で執拗なまでに描かれてきた「正常とは何か」「人間はいかに環境へ適応してしまうのか」というテーマが、短編という形式の中で鋭く凝縮された一冊である。 「世界99」へとつながる「孵化」や、「消滅世界」を思わせる価値観が展開される表題作など、作品同士の連なりが感じられる点も興味深い。「ポチ」のような、SFホラーともコメディともつかない奇妙な味わいの作品が読めるのも、短編集ならではの特徴である。 現在の感覚では到底受け入れ難い価値観が「正常」として共有されたとき、人間はどのように変化していくのか。その問いをめぐる思考実験としても読める。「正常は発狂の一種」という言葉が強く胸に残る。 - 2026年5月5日
方舟を燃やす角田光代読み始めた - 2026年5月4日
幸せな家族鈴木悦夫気になる
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