
人工芝
@_k55y
2026年1月21日
読み終わった
本みくじ
ブックオフ本
ブックオフの本みくじで出会った一冊。
前作があることを知らずに手に取ったが、短編集でありながら前作とゆるやかにつながっている作品だった。
事故物件に一定期間住むことで、次の入居者には「事故物件」であることを告知しなくてよくなる
いわゆる“ロンダリング”の闇を題材にしている。
事故物件と聞けば、多くの人が避けるだろう。
しかし本作は、あえて「そこに住む人」に視点を当てて描かれている。
入居者それぞれに理由があり、そこに至る経緯や置かれた状況、揺れる心情が丁寧に描かれる。
読み進めるうちに、「それは仕方がない」と思わされる瞬間があり、単純な善悪では割り切れない現実が浮かび上がってくる。
事故物件という言葉の奥にある、人の事情と選択を静かに突きつけてくる一冊だった。

