まつこ "新編 民藝四十年" 2026年1月21日

まつこ
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@matsuko--Books
2026年1月21日
新編 民藝四十年
今回は「藍絵の猪口」 ...  ここは合作の世界である。力を協せて出来上ったのである。土を練る者、水引きする者、削る者、描く者、ダミを入れる者、線を引く者、釉掛けする者、焼く者、大勢がこの小さな器に集まる。多くの場合家族の者達が力を合せた。何も一人の力量が産むのではない。否、一人だったらこんなものは出来にくいのである。それに或者は賢く或者は鈍く、或者は勤勉に或者は横着ででもあったであろう。だがそれ等のけじめは此処で消されてゆく。人の違いも隔りもさしたる邪魔にならない。お互に業を分けても、作物は結果に於てよくまってゆく。それが誰の作か問う人もなく又問う要もない。問うたとてそれが美しさの何の説明にもならぬ。問わない方が寧ろ謎が解けよう。
新編 民藝四十年
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