
風邪ひき
@damdamdan
2026年1月21日
BUTTER
柚木麻子
読み終わった
めちゃくちゃ面白かった。
すげー今への解像度が高い。
主人公が取材対象に感化されて太っていく様と、それに対する周囲の過剰反応に傷つく主人公に、標語だけの『多様性』で実際は何も変わってない世の中と、それでもたった1人でも周りに理解者がいることで『多様性』に向け変化していける人。女性を取り巻く社会的抑圧を克明に描いて扇情的ですらある前半、サスペンス的な中盤、回復の物語(と回復し損ねる人の物語)である後半、それぞれ面白く、飽きずに読んだ。
特に、疑似家族とか家とかコミュニティに関心のある自分は、終盤の展開がエモかった。そして、女性たちの物語ではあるが、独身中高年男性たちのプライドと恥からくる『生きることへの雑な俺』アピールの問題もしっかり描かれていて、最近知人の独身男性が不摂生(周りが言っても聞かない)で亡くなったのもあり、かなり共感しながら読んだ。







