
パン·オ·ショコラ
@mw1122
2026年1月21日
息
小池水音
読み終わった
借りてきた
タイトルと表紙の装丁に惹かれて手に取った本作。初見の作家さんだ。
ふたつの中編作品からなる本作。タイトル作の"息"と、"わからないままで"が収録されている。どちらの作品も静閑で、ひっそりとしている印象。大切なことは、日常に隠れているかのような。
"息"は、その名のとおり息を題材としているようで、ぜんそくを患う私がある出来事と向き合う話。優しく綺麗な文章は、三島由紀夫賞候補になったのも頷ける。
"わからないままで"も良かった。私は、こちらの方が好きだ。デビュー作だそう。ある家族の話なのだが、ラストで鼻の奥がじーんとした。他の作品も読みたい。
『呼吸、音、線。それらべつべつのものが、次第におなじひとつの連なりであるようにおもえてくる。やがて、わざわざ手を動かすことも、呼吸すらも必要なく、線がおのずからそこに生じて、ひとのかたちを浮かばせてゆくように感じる。"息"より』









