🔖ぼう|読書記録 "キスに煙" 2026年1月20日

キスに煙
キスに煙
織守きょうや
良い!!!!!!⛸️❄️ 小説でBLが主な要素として描かれている作品を初めて読んだけれど、性的描写が少ないぶん読みやすかったです。 才能への執着や恋愛としての相手への執着といった互いが内に秘めている相手に対する感情と、ある事件が絡み合って、ものすごく惹きつけられます!! 読む手がノンストップで夢中で読み進めました! 2人のお互いに対する違う角度でのデカすぎる感情に、「どうかすれ違わないで」とハラハラ。 章によって視点が変わって、2人の心の内を読者としてわかっているからこそ、ぐわーっと心が掻き乱されました。 特に、読者として両者の感情を知っていると2人の関係は太い糸で固く繋がっている関係に見えるのに、とうの2人は互いが自分が何もしなければ今にも切れそうな糸のような関係であると思っているところがもどかしく、胸がキューっとなりました。 終盤まで「2人の関係は見届けられそうだけど、結局あの事件の真相って?」「まさか事件のことはもう触れないってこと…?」とモヤモヤしていましたが、そこでラストの章!! ここでもグッときました…。 ここではこれまでの章とは打って変わって、2人の関係を変える鍵でもあったある事件の被害者の視点。 ここまでの章ではとにかくマイナスなイメージを持つ描写しかなかったけれど、ラストの章で彼を悪役ではなくて1人の人間、スケーター、父親として見ることができました。 彼の視点になってみて、過去の栄光と今の自分を切り離すべきだとわかっていてもあの場所から離れることができない感情に、グサッと刺されました。 事件の真相がわかってスッキリしつつ、物語の大半ではあまり良いイメージを持つことができなかった人物に対して少し感情移入してしまい、ラストが少し寂しく感じました🌝
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