@s_ota92
2026年1月22日
汝、星のごとく
凪良ゆう
p9
「───夕星やな。」
p27
「それが波打ち際に書いた字のようにあっけなくさらわれていく。」
p41
「お互い決壊まであと少しというときに、ぱんっと手を叩く音が響いた。」
p45
「日によって、季節によって荒れ狂う。世界に平穏はない。人生に嵐は避けられないと教えるように。」
p61
「悲しい話を悲しいままで終わらせるということは、昔の俺をその物語に永遠に閉じ込めるということだ。」
p108
「調子のいいときほど自虐して身を固める。」
p115
「きみのそれは優しさじゃない。弱さよ。」
p121
「誰かに幸せにしてもらおうなんて思うから駄目になる。自分で勝手に幸せになれ。自分は自分を裏切らない。」
p143
「一瞬心が羽ばたきかけ、けれどすぐに折りたたまれていく。」
p177
「わたしはそれで髪をくくってみたけれど、櫂がなんにも気づかないので笑ってしまった。」
p178
「それは思い出の味で、思い出の価値は人によって異なる。」
p185
「いつだって核心は言葉の届かない深い場所にある。」
p185
「収穫されなかった果実がゆっくりと腐っていくような関係だ。」
p192
「櫂は他の人にはこんな失礼なことはしないだろう。どうしてわたしなら許されると思うんだろうか。」
p193
「生きて、考えて、時間の経過と共に変化していき、傷ついたり喜んだりするひとりの人間で、あなたの恋人だ。」
p221
「自分たちの弱さを他人に背負わせている。」
p225
「それを枷と捉えるか、自分を奮い立たせる原動力と捉えるか。」
p268
「薄皮一枚の下に、弱くて泣きたい自分を隠してもいいじゃないか。」
p285
「強くなると決めたはずなのに薄皮一枚めくれば弱い自分が隠れている。」
p296
「ええ、割り切れません。ぼくたちはそういう悩み深い生き物だからこそ、悩みのすべてを切り捨てられる最後の砦としての正論が必要なんです。」
p299
「でも人は自分というフィルターを通してしか物事を見られない。」
p310
「あんたの中心はあんたやで。どんだけ惚れても自分の城は明け渡したらあかん。自分で自分のことつまらんとかも言うな。あんたの価値はあんたが決めるんや。」
p336
「籍を入れなくても手術の同意書を書かせてほしい。」
p342
「思い出す間もないほど彼女は北原先生の中に在る、ということだ。」
p344
「わたしにとって愛は優しい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。愛と呪いと祈りは似ている。」
p353
「最高で最低な気持ちの中で終われたら最高だ。」
p369
「けれど正しさだけでは救えないものがある。」
p371
「なにかを欲するなら、失う覚悟も必要だ。けれどまた別のなにかを得られることもある。」
p391
「何度でも言います。誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。ぼくのいうことはおかしいですか。身勝手ですか。でもそれは誰と比べておかしいんでしょう。その誰かが正しいという証明は誰がしてくれるんでしょう。」
p395
「それでも、わたしは、明日死ぬかもしれない男に会いにいきたい。」
p395
「わたしは愛する男のために人生を誤りたい。」
p419
「───ああ、夕星。」