
きなこ
@kinako2025
2026年1月21日
ほんのかすかな光でも
チェ・ウニョン,
古川綾子
読み終わった
韓国文学
(あ、チェ・ウニョンさんの新刊出てるわ)
ネットでたまたま見かけたので、手に取った。
だから内容についてはまったく知らないまま読んだのだけれど、これが大正解。(キム・チョヨプさんの小説に続き!)
七編が収録された短編集で、どの作品も甲乙つけ難いほど胸を揺さぶった。
シスターフッドを予感させながら、すれ違っていく歯痒さや、相変わらずの家父長制によるDV被害、時代による被害を受けた主人公の心の孤独等、こうすれば解決するといえない状況ばかりで読んでいて苦しかった。
しかし著者が「作者の言葉」で語っているように、
「人生はいつだって現在進行形で、誰も代わりに解決できない問題を解きながら一歩ずつ進んでいくだけだ。
欠乏感を抱きしめ、それを必要以上に憎んだり、哀れんだりすることもなく、ただ一日一日を生きていく。悲しければ悲しいのだと、腹が立てば腹が立っているのだと、愛していれば愛しているのだと気づき、自分を見守り続ける。私は今、そういう作業をしているところなのだと思う。」ということだと思う。
「日本の読者の皆さんへ」はこう言って締めくくられている。
「今この文章を読んでいるあなたが寂しく悲しい思いをしているのなら、それは永遠ではないと伝えたいです。すべては通りすぎていくし、あなたはもう少し温かくて明るい場所に進むだろうと。本でつながった私たちの特別な縁に感謝します。」



