
rep
@toponder_r
2026年1月22日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
も〜、めちゃくちゃ面白かった。一気読み。
推し活を仕掛ける側、仕掛けられてのめり込んでいく側、かつてのめり込んでいたけと失った側。3つの視点が交互に描かれて、少しずつそれぞれが近づいて交差していく感じがたまらない。ストーリー構成としてすごく緻密に練られていて、読んでいて止まらなくなっちゃった。
終わり方が、もう。「そこで切るのね〜!!!!!」という感じ。
仕掛ける側の久保田が、「ちゃみする」というアカウント名の観察対象として追っていたブルーミーの1ファンが、まさか自分の娘だとは思わないだろうに。他団体の配信を通して見ていた子が振り返ったら、そこにいたのが澄香だったなんて。でも、その顔を見た久保田の反応は全く書かずに本が終わる。この終わらせ方が、、、も〜!!!
久保田は最後まで現状を見ていなかったなー。「理想の娘」を見ているだけで、向き合いたいと思った相手も、結局自分が描いている理想像でしかない。人は見たいものしか見ないし、聞きたい意見しかピックアップしない。虚しい。
澄香がブルーミーにはまっていく過程がすごくリアル。拾った情報を自分のいいように解釈して、文脈や背景をどんどん作り上げていく。その「解釈力」が大きなムーブメントになっていく様子が怖くもあり、納得もした。
久保田も澄香も隅川綾子も、3人とも孤独が嫌なんだろうな。仕掛ける側も、仕掛けられる側も、結局は孤独から逃げるためにそういった行動に走っている。状況は違えど、起点は同じ。
視野を広げすぎると自分から遠くなって何も動けなくなるし、狭めすぎるとのめり込んで歯止めが効かなくなる。行動力と視野の広さ狭さと危うさのバランスが描かれていて、結局正解がないことを描くとこういう読了感になるのかと思った。とにかく面白すぎた。





