
ふじこ
@245pro
2026年1月22日

月 (角川文庫)
辺見庸
読み終わった
実際にあった障害者施設殺傷事件をモデルに書かれた小説。寝たきりのきーちゃんと、施設職員のさとくん。自分以外の誰かの思考がそのまま頭になだれ込んでくるような構成に、吐き気を催しながら読み終えた。私はきーちゃん?私はさとくん?自他境界線が曖昧になっていき、さとくんのすることがだんだんと正しいことのように思えてくる。「あなた、こころ、ありますか?」こころのない生き物は人間ではないのだろうか。さとくんの問いが私にも突き刺さってくる。私も、結局綺麗事を並べたいだけの化け物なのかもしれない。