
きなこ
@kinako2025
2026年1月22日
わたしたちの停留所と、書き写す夜
キム・イソル,
小山内園子
読み終わった
考えさせられる
韓国文学
読む本読む本、大当たりの今月。
この小説も素晴らしかった。
主人公は40代の詩を書く女性。
詩を書くことが自身のアイデンティティである彼女が、突然幼い子どもを連れて実家に戻ってきた妹との生活によって一変する。
その日から三歳と生後一ヶ月の赤ん坊の世話は主人公に担当になり、妹と両親は外へ仕事に出ることになった。
日々切れ目なく続くケア労働。感謝されず当たり前のように捉えられるそれにがんじがらめになり、主人公は疲弊する。
しかし自分以外の家族は賃金労働者である。だんだんと発言権がなくなり透明化してしまったと感じる主人公。そんな彼女をあの人は待ち続けると言う。
主人公の焦燥も空虚さも理解できるからこそ、彼女の行動に共感し拍手喝采をしたくなる。
文章を読むこと、書くことが好きな人にとって、心が満たされ忘れられない小説になるのではないだろうか。



