
あむ
@Petrichor
2026年1月23日
汚れた手をそこで拭かない
芦沢央
読み終わった
誰かに嘘をついてしまったとき、後ろめたい事実を抱えてしまったとき、誰しもが思ったことがあるのではないか。
「この心のざらつきから、はやく逃れたい」と。
人はざらつきから逃げるために嘘に嘘を重ね、その結果ざらつきは無情にも増していく。
そんな心の「ざらつき」が、音もなく忍び寄り気づけばがんじがらめにまとわりつく、こんな読書体験ははじめてである。
この短編集のテーマは「秘密」と「金」
どんな事情があれど嘘はつくものではないし、一番大切なものはなんなのか、その嘘で自分は何を失うのか、常に冷静でいたいところである。





