
じゅん
@Insomnia___404
2026年1月24日
斜陽
太宰治
読み終わった
最後の貴婦人である母、破滅への衝動をもちながらも“恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己自身を戯画化した流行作家上原。
没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲愴な心情を四人四様の滅びの姿のうちに描く──。
何度読んでも、太宰さんの作品の湿り気や艶かしい表現がたまらない。
恋と革命に生きたかず子に同意こそできないが、この時代では普通だったのだろうか。
やはり死ぬ間際の人間とは、誰にも相談せずに逝ってしまうだろうか。
ある人物の遺書は、頁を何度も指でなぞりながら読み進めるほどだった。
誰か相談できる相手がいたら変わっていただろうか。否、きっと終わらせただろう。
しかし、秘めたる恋心はあまりにも純粋で真っ白だったものだから、私は好ましい。
ある種の革命を遂げたかず子はきっと、マリアとして子のため強く生き続けるのだろう。
太宰さんの代表作であり、彼の境遇と少し重なるとこのあるこの作品が読み切れたこと、大変光栄に思った夜明け前だった。

