斜陽改版

35件の記録
- 宇佐見うさみ@knzmgmg2025年5月3日買った『けれども、だめ。 僕は、結局、ひとりの女にしか、恋の出来ないたちの男なんです。』 B&Bの文庫本葉書を自分用に購入したうちの一冊。 読んでみたいと思っていた本がピンポイントで出てきてラッキー。良い出会いだ。読むのが楽しみ。
- 辻井凌@nega9_clecle2025年3月17日読み終わった感想かず子の手紙と直治のノートと遺書は、流れるような文章でぐいぐい迫ってくる。貴族が滅ぶ前に見せる明るさは、『右大臣実朝』で語られた平家と通ずるものがある。時代や年齢により違った受け止め方をされる言葉が多い。長く読み継がれるのには理由があるのだ。
- amy@note_15812025年3月9日かつて読んだ感想『斜陽』戦後に日本国憲法ができて華族制度のという特権階級を保持するしくみが廃止され、その後没落していく貴族の話 なんか国から”あなたたちは華族です”とされて、それがアイデンティティだったものが国によって”今日からあなたたちは華族ではななくなります”とされて、もちろん平等という点からすれば特権階級がなくなることは当然のことでもあるのだけれど、突如アイデンティティを奪われて生活していく手立ても自分たちで掴み取るのは、相当に不安定というか寄る辺ないものではないのかなあと思った ちょうど朝ドラ「虎に翼」で主人公の学友に華族のお嬢様がいて、戦争を挟んだ話でもあるから作中で彼女は華族という立場を失うんだけれど、彼女はそれで身分から解放されたけれど、華族という制度に馴染みがよかったタイプの人間は直治のようにコンプレックスを抱えてしまいながらも、華族制度の亡霊からは逃れられないのかなあと思った 直治とかず子の違いというのは、男女の違いによるものだけではないようにも思う 直治は理想の自分であれないなら生きていきたくないというような人間なのだけど、私はその気持ちがすごくわかる 時代になじまない美学を持つと、生きていくことは苦行でしかないのだ
- ゆい奈@tu1_book2025年2月17日読み終わった編み物記録@ 自宅恋と革命。おもしろくってすぐに読みおわってしまう。何度読んでも『斜陽』はいい。明るさのなかにある暗さ。空にかかる虹は消えてしまうけれど、ひとの胸にかかった虹はいつまでも消えないものなのよ。 「ご無事で、もし、これが永遠の別れなら、永遠に、ご無事で」 本屋でふと出会ったキットを購入し、まんまと編み物をはじめてしまったのでありますが、隔週発売の全120回、ということはおそらく私の勘違いでなければ、5年。そして一箱1200円くらいからしてすべて合わせると15万円。なんということでしょう。しかしそんなことでめげる私ではないのです。なんといっても恋と革命、いやはや、ときめきだけは逃してはいけないですの。おほほほほほほ(4段編むのに1時間)
- ゆい奈@tu1_book2025年2月15日読み始めた再読中斜陽の女こと太田静子を、今の私はわりと知っている。知ってから読むと、またちがった印象を持つのだろうか。たのしみだなあ。再読ってたのしいよね、初読とはちがうワクワク感があって。たぶんちょっと読んで寝る。