おさとうトマト "ハヤディール戀記(下)" 2026年1月24日

ハヤディール戀記(下)
愛と復讐のおとぎ話だった。悪意によってひとの尊厳が踏みにじられるさまに、はらわたが煮えくり返る。愛する二人が引き裂かれるのもそうだし、命を脅かされ続けるのも、悔しくてずっと怒りがおさまらない。なんでこんな思いをしなければならないのか。気持ちがぐるぐるしている。 攫われた巫女を取り戻したい一心で、敵と権力と肩書と己とずっと戦い続ける騎士の歩みが丁寧に描かれている。一方で最終決戦は、もう少しページを割いてもらえるとよかった。そうしたら、たぶん私の情緒はさらに悲憤に狂っていただろう。とはいえ、迎えた結末には胸がぎゅっとなる。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved