
亜希
@aki
2026年1月24日
黄色い家(下)
川上未映子
読み終わった
ヤングケアラーと毒親は一緒にして考えてはいけない問題で、けれどここにはたしかにヤングケアラー的な価値観を刷り込まれてそれが正義だと信じる主人公の花がいた。
生まれ育った環境こそが彼女にとってのあたりまえで、だからその生き方が間違っているだなんてことは誰も言えない。言うべきではない。
犯罪に染まっていってしまう、そうしてバランスを保てず崩れていく精神の脆さは、若さゆえなのか、彼女のもった正義故なのか。
都合のいい耳障りのいい思い出で事実を覆い隠しているのを彼女自身が細かく思い出していく過程、そこからたどり着いたいま、彼女の前にあった夕日。作中では黄色がモチーフで登場してくるのに、ラストシーンが美しくて涙が溢れて、その視界は眩しいほどのオレンジだった。