
水温
@mz_nrm3
2026年1月25日
流れる星は生きている改版
藤原てい
読み終わった
骨身が擦り切れるような寒さ、痛み、憤りが具に伝わるような凄まじい記録である 過酷な状況に置かれた人々の飢え、生活がどうにもならない歯痒さ、家族と引き裂かれる悲しみ、一瞬に灯る仲間のあたたかさ、生きるための駆け引き__それらの光景が目の前に迫り来るようだ
「生きて日本に帰る」という使命感を命綱のように握り締める日々と、不意に死に引き寄せられる瞬間 このあわいに彷徨いながらも、一歩を踏みしめながら生きぬき、故郷へ辿り着く母子の姿には畏敬の念を抱かざるを得ない
殊に子どもたちの生命の逞しさに胸を打たれるのだが、その姿はひどく労しく眩いのだが、同時にあのような苦しみを味わう幼いいのちがあったという痛ましい事実に動揺してしまう そしてまだそのような子どもたちが沢山この世界にいるのだと思うと、本当にやりきれない
大人たちが利益や権威を得るため、あらゆるかたちの暴力をもって子どもらを傷つける時代が、はやく終わって欲しいと願う もうこれ以上、何かが過剰に便利になったり速くなったりしなくていいから



