
パピアニューピピア
@papiopa5656
2026年1月25日
読み終わった
一巻が出た時からずっと追いかけていました。最初はTwitterでバズっていたのを見かけて、あまりにも面白そうだったから買って読んでみたのだと思います。
買った漫画は、一人暮らしの家にも持って出てきました。
最終巻を読みながら何度も涙が込み上げてきました。
一人暮らしの部屋なのだから、大声をあげて泣けば良いのだと思いますが、大人のつまらないプライドか、物語を読んでいる途中に泣き出しそうになると、瞼に力をグッと入れて泣くのを我慢してしまいます。
人間の嫌さを描く「胸糞」というジャンル(ジャンルなのか?)がありますが、この作品に出てくる人間が人を傷つける時、それは胸糞が悪いとか、人間の底知れない悪意があるとか、そういうこととは少し違う気がします。
この話に出てくる人が他人を傷つけるのは、その人に欠けた部分がどうにも尖って突き出ていて、その棘がナイフのようになってしまっているのだと感じます。
わたしが、青野くんや優里ちゃんに自分の気持ちや人生を重ねて共鳴してしまうように、「この物語はわたしがまさに読むべき話であったのだ」と感じてしまうのと全く同じように、この最終巻を読んだうちの大体の人は「この話は私の物語だ」と感じているでしょう。
人間は傷つけ、傷つけられ、踏み躙られ、許し、奪い、与えながら歪に社会を運営しているので、そこに参加している、命ある人間なら少なくとも、多くとも、似たような経験を持っているからです。
つまりわたしとこの物語を読んだ他の誰かは、物語を通して共鳴しあっているわけです。それはとても不思議だし、それこそが読書のよいところだと思います。
まだ出会ったことのない、存在していることすら知らない他人と、既にわたしは一度分かりあったのです。
最終巻を、新刊の棚からレジに持って行けるタイミングで生きていられてよかったです。椎名うみ先生、ありがとうございました。
