
もりもと
@mori_11
2026年1月26日

サキの忘れ物(新潮文庫)
津村記久子
読み終わった
津村さんらしい会話が楽しい話の他にもユニークな構成の話(ゲームブック風の話、観光案内人の語りだけで進む話、など)が散りばめられている短編集。
どの話も新鮮な気分で楽しく読みましたが、表題作の『サキの忘れ物』がやはり一番好きでした。
自分の意思も分からないままぼんやり生きていた18歳の女の子がたまたま出会った本を読むことで徐々に自分の欲求を取り戻し、本を読むのが好きな人と繋がったりと、ささやかにも変化していく様子がとても心に沁みました。
自分も10代の頃、本を読んでみたいけど何を読んだら良いか分からない……と迷っている時期があったので、その頃の心境が重なったのかもしれません。

