如月カルラ "私はチクワに殺されます" 2026年1月27日

私はチクワに殺されます
ページ数も少なく、一気読みでした。 チクワに取り憑かれた父の手記、その娘のインタビューまではその人の語りだけで進んでいくんですが、手記はまずもって狂気的な内容なので真実の在処を探して彷徨い、インタビューでは父のことや娘視点の事件の考察など新しい視点が提示されるので、終着点が気になって仕方なかったです。 ラストは勝手にミステリの気分になっていたので、そういう着地!?と驚かされつつ、肩透かしを食らった気分になってしまいました。 勝手にミステリの気分になっていただけなのですが、それも踏まえて作者様に操られた感じがしました。 ラストについては、夢日記とか記し続けると気が狂うとも言うので、何かに執着して追いかけた結果、岡崎も精神が逸脱してしまったのだろうかとも。ノンフィクション小説を書くこと、真実を導き出すことに執着した結果、精神がおかしな方に振れてしまった、とか。 でもそんな裏を読むような考察をしなくてもそのままの内容で、チクワの呪いもチクワの神もいたのかもしれない。 チクワひとつでこんなにも読ませる物語があるなんて、びっくりでした。
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