
汀線
@teisen
2026年1月27日
Θの散歩
富田ララフネ
読み終わった
引用
「Θはやはり、私と過ごしたみどりごの時期のことをまったく憶えないだろう、すべて忘れるだろう、だって私自身が、私のO歳のときのことをまったく憶えていないのだから、きっとΘも憶えない、ただ、その代わりに、私はいま、私が憶えていることのできなかった私自身の生まれたばかりの一年間を、Θを通して、新しく憶え直している!」p248
「大江は最後の小説で、「私は生き直すことができない。しかし私らは生き直すことができる」といった。結末ではもうほとんどこのことを繰り返した。しかし、思えば「私は生き直すことができない。しかし私らは生き直すことができる」というようなことは、大江は中年期以降の小説で、ずっとそれを言ってきたのではなかったか。」p252
