
ハルコ
@inu865
2026年1月27日
考察する若者たち
三宅香帆
買った
読み終わった
「ブラッシュアップライフ」というドラマを毎週楽しみに見ていた時、Twitterでは「今回のあれはこういう伏線では」といった考察が流行っていたんですね。そのあとに翌週の放送を見ると、つい答え合わせをしている自分がいて、すごく嫌な気持ちになったから、即ワードミュートしました。
学生を終えた後の物語の楽しみといえば、正解にしばられなくていいこと。自由におおらかに楽しめばいいじゃーん。という中年にとって、物語の「正解」を、読んだ、視聴した「報酬」として得ている、という指摘にはびっくりした。
それって面白いのかなーって。
ただ、お金も時間も限られている令和の若者が、体験に失敗をしたくない気持ちもわかる。失敗から得られる学びは非常に多いけど、とにかく手持ちのカードがないもんね。
いい学校、いい会社にいけば、いい人生を得られる、と「正解」を提示されて大人になった氷河期世代なので、そこから外れた大変さも、よくわかる。でも、AIやアルゴリズムからひとつの正解を得られても、きっと次の壁が現れる。生きづらそうだな。
「同じものを見ていても、あなたの解釈と、私の解釈は違う。だからこそ、面白いのである」
(P219L8)
ほんとにこれ! 稚拙な言葉でも、突拍子のない考えでも、あなたの解釈が知りたいんです。そうして世界を、視野を広げていきたいんですよ。
……と、老害にならないための正解を欲する中年は思うのです。

