ゆめ吉 "サピエンス全史 上" 2026年1月27日

ゆめ吉
ゆめ吉
@yume_books1357
2026年1月27日
サピエンス全史 上
サピエンス全史 上
ユヴァル・ノア・ハラリ,
柴田裕之
書記の歴史が一番興味深い。考古学の中でも男女の比を問う場面があるが、著者は〝筋力〟の視点から論じている節が印象的である。それだけでなく、攻撃性や男性優勢な理由を挙げている。男尊女卑とまではいかないが、それとなくあげている。例えば、男性が男性に行為を抱いてはいけないことと神話を紐付けている。私がこれは男尊女卑だと非難したとする。きっと著者はこう答えるだろう、「この考えはあくまでも神話として残る伝承と科学と考古学的理念で推測して述べている」と。オリエンタリズムをよみ学ぶ感覚とよく似ている。抗えない事象という壁を。 「シュメール人は、自分たちの書記体系が詩歌を書くことにふさわしくないことを気にしていなかった。彼らがその書記体系を発明したのは、話し言葉を書き写すためではなく、話し言葉ではできないことをするためだったからだ」(p.212) よく、自分の読書記録は見せない方がいいと唱える方々もいる。智は見せるものではない、という意見が根深く残るのも、この書記体系から生まれたものかもしれない。小説や詩歌を広めるのはいい、だがどの本ら影響を受けたのか残さない方が良いと。何故なら、言語が残らない歴史があったからと。少なからず眼力上では論証になる件ではある。 私は、読書記録は残したい方である。 帝国主義が紀元前からある思想であることを考察する。だが、協和性の強い日本では不要な思想である。侵略すれば、必ず負ける。奈良時代の伽耶の戦も第二次世界大戦も暗にそれを示している。ヨーロッパを学ぶ上で必要な知識だろうが、戦前日本の帝国主義とは異なるだろう。強制力の方法が違うと感じる。上巻の感想は以上である。
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