
jaguchi
@jaguchi87
2026年1月28日
雪国
川端康成
読み終わった
実は初めて読んだ。あまりに有名な冒頭部分が風景の描写で始まるので、こんなほの暗い艶っぽさに満ちた話だとは想像していなかった。
全編がまるで1本の映画のようで、冷たく静かな緊張感があった。幻想的な写実性。映画のように映像がはっきり頭に浮かぶ筆致は、冒頭の一文からまさにそうだと思うけれど。
一言で言い表せないような、または作者が意図的に詳細を開示しない人間関係が複数あって、特に駒子と葉子の関係性に目をみはった。
・蚕のように駒子も透明な体でここに住んでいるかと思われた。p.55
・熊のように硬く厚い毛皮ならば、人間の官能はよほどちがったものであったにちがいない。人間は薄く滑らかな皮膚を愛し合っているのだ。p.111








