
ヨル
@yoru_no_hon
2024年12月5日

冬の本
ホンマタカシ,
いがらしみきお,
万城目学,
久住昌之,
伊藤比呂美,
佐伯一麦,
北村薫,
又吉直樹,
友部正人,
堀込高樹,
天野祐吉,
安西水丸,
山田太一,
柴田元幸,
武田花,
池内紀,
片岡義男,
町田康,
穂村弘,
装丁:和田誠,
角田光代
読了
重版がかかると聞いてからたのしみに待っていた一冊。この本を読みながら「わたしにとっての『冬の本』はなんだろう」と想いを巡らせると、去年読んだ李娟の『冬牧場』が頭に浮かんだ。なにもない、ただ果てしなく広がる広大な遊牧地と、そこに暮らす人たちの営み。きれい事ではすまされない生と死の世界。それが遊牧民の暮らしで、その過酷で、辛くて、苦しくもあるこの生活を、こんなにもうつくしくユーモラスに、そしてあたたかく描いた、李絹という作家のすごさも感じた、一冊だった。彼女の言葉を時々思い出してあたたかい気持ちになる。










