ゆかり "スター" 2026年1月28日

ゆかり
@yukari3682
2026年1月28日
スター
スター
朝井リョウ
それぞれ別の道を選んだ2人。 選ばなかった道の方が輝いて見えたり、邪道だと否定したくなる気持ちは、とても人間らしく、2人の主人公がそれぞれ違った輝き方をするのがとても面白い。ページを捲る手が止まらなかった。 物語のストーリーだけでも先が気になるのに、間に挟まった、哲学的な言葉、質と価値の話、騙されていたい人の話、どれもが共感できる内容で、これぞ朝井作品!って感じ。いいとこ取りなんて言った泉も泉で苦悩してるのも、またいい。全てがうまく行く安寧の場所なんてないんだよね。 全体的に、現実的でヒリヒリと刺さる内容だけど、不思議と読後感は爽やかで、読んでよかったと心から思えた。映画やドラマ、映像作品をコンテンツを楽しむ側として考えさせられることもたくさんあった。映画好きなら特に読んでほしい一冊。 ここからは印象に残った言葉たち。 質のいいものに触れろ、と、よかものは自分で選べ どちらもわかる。正しい正しくないではない。どっちを信じるかはその人のビリーフでしかなくて。でも、それを信じて積み重ねた時間だけは確実にそこにあって。監督の言葉が優しかった。 作品を放った先にあるのは人の心。 人の心を意図的にいたずらに動かして、騙すことはしたくない、心の問題。 騙す人が先にいるんじゃなくて、なかには騙されていたい人がいる。 この世の全てのものは本質から目を逸らすためにあるのかも。料理も映画も。そして、差し出す側の動機はどんなものでも、それで喜べる人がいる限り、そこに価値はある。 最高峰の場所で学んでその価値を提供したとしても、それはピラミッドのてっぺんだけを塗りつぶしただけ。全部の欲求をカバーできるわけじゃない。誰かにとっての質と価値は、その人以外には判断できない。 でも、質を求めてきた努力や時間は価値があるはず。
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