久保みのり|書店よむにわ "熟柿 (角川書店単行本)" 2026年1月28日

熟柿 (角川書店単行本)
改めて、感想を書こうと思う(整理できた)。この本を読んでいて終始苦しいのは、主人公の犯した罪の程度について考えてしまうからだ。轢き逃げはよくないが、轢いた状況はなかなか「仕方ない」状況だった。しかし、罪を償っても罪を償っても、前科者という肩書は執拗に着いてくる。産んだ子に、会えない。主人公が可哀想で胸が苦しくなる私は、じゃあ、実際に前科者にどのようなイメージを持っているのか。仕方ない罪かどうかなんて、一見わからないから忌避するのではないか。私達は知りようがない。後悔に呑まれ、引き裂かれるような哀しみを持つ前科者の人生を。この本無しにして。
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