
yt
@yt
2026年1月29日
時の家
鳥山まこと
読み終わった
家について、あまりちゃんと考えてこなかった。
意匠を描くということについても。
「温められた無垢の床板も漆喰の白い壁もまた膨らみ、随分と前に過ぎ去った梅雨時に溜め込まれた水分は乾いた空気へと時間をかけて預けられてゆく」(p2)
建築士の著者が住宅をこんなにも動的に描いてくれる、生き物みたいだ。
「10年前のことなんて、昨日のことみたいにおぼろげです」(p57)
人との対話と。
「なぜ自分は残しておかなかったのだろうか」(p78)
建築との対話で、家とは何かを探るふりして人間を語る試み、意欲的です。
「人間の最期と家の最期はよく似ているかもしれへんなあ」(p125)









