
ツキミ姫
@mq
2026年1月29日
誠実な詐欺師
トーベ・ヤンソン,
冨原眞弓
読み終わった
読了。全然心やさしい物語じゃなかった!終始緊張感があって、アイデンティティがぶつかり合って壊れる物語だった、ダハハ!
物語の構成と感触だけ憶えていても大体忘れて初読のように読む、のはわたしの長所ということにしよう。
トーベ・ヤンソンの、余分を削ぎ落とされた端正な文体(この場合は翻訳者の力ももちろんある。冨原眞弓氏のほぼ新訳に近いくらいの改訳)そして主人公のひとりカトリの奇妙なばかりに誠実であろうとするさまを読みながらなぜか森茉莉を思い出していた…なぜ…(冗長さのなさによる?)(モイラのまったく他人をかえりみない怠惰さと欲望をまったく余分のない文体で描ききる森茉莉がヤンソンと重なったのかな??)
物語は雪解けの日で終わる。ちょうどいい季節の読書になった。一昨日の誕生日にきれいな栞をもらった、その写真も一緒に。


