汐海
@shiomi-yo
2026年1月29日
阿房列車
内田百間
読み終わった
借りてきた
用事はないが旅行に行こう精神の随筆。
どこかに行きたいなら一人で行けばいいのに一人旅は嫌な百閒とそれに付き添うふわふわ系の国鉄社員の山系くん。
二人だからといってずっと話しをしながら旅を楽しんでいるわけでもない。話題を振っても「はぁ」と答えることが多い山系くん。百閒はそれも折り込み済みで山系くんを連れ回しているのだけれど、読みながら「これなら一人旅で良いのでは?」とおかしくなった。
戦後の日本をふらりと機関車に乗って旅をする百閒はこだわりが強く、機関車に乗るまでも長い。乗ったら乗ったで別のこだわりをみせる。
それでも、地元岡山を通過する時に寂寞観に苛まれたりしている描写にはなかなか帰らない故郷への愛を感じた。
現代で新幹線や電車の旅をよくしている人であれば、多少の読みづらさはあるが情景は浮かびやすいと思う。
図書館で借りたが、次の予約者がいるとのことで延長が出来なかったため慌てて読んだが、次の人はこれを読んで何を思うのだろうか。


