もぐもぐ羊 "ダンシング・ガールズ" 2026年1月29日

ダンシング・ガールズ
ダンシング・ガールズ
マーガレット・アトウッド,
岸本佐知子
あっという間に読み終わってしまった。 「火星から来た男」が印象に残った。 はじめは他の文化圏の人だからと無視せずに対応していたらどんどんなれなれしくなってくる男が東アジア人だったこと。 最終的にストーカーのように追い回されるようになり、警察に相談→逮捕→居住地のカナダに送還され、その後似たような付きまといをして母国に強制されたという話。 他の文化圏の人だからといって差別的な態度をとってはいけないというのはもちろんなのだけど、それによって相手がとんでもなくつけあがって距離を詰めてくるのが恐ろしかったし、作中でもこのような付きまとい事案で殺人に至る場合もあると書かれていた。 今も同じような事件はたくさん起きている。 この男は言葉が通じないというより、話が通じない、まさにタイトル通りの「火星からきた男」なのではないか?あるいは火星人の方が対話ができるのでは?と思うくらい相手の話を聞かなくてそこがホラー小説より怖かった。 最後の方で彼が北の国の人なのか南の国の人なのかという表現があったので、朝鮮半島の南北どちらか出身なのだろうけど、もし北米に移民して朝鮮半島に身寄りのない人だったらちょっと可哀想だけど、本人が犯した罪による報いなので仕方ないかなと思った。 マーガレット・アトウッドの作品を他にも読んでみたい。
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