編集Lily "悪霊 下" 2026年1月29日

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2026年1月29日
悪霊 下
悪霊 下
ドストエフスキー,
江川卓
ヴィスコンティ『地獄に堕ちた勇者ども』のヘルムート・バーガーとユダヤ人少女のシーンは明らかに本書「スタヴローギンの告白」をモチーフにしていて、ヘルムート・バーガーがあんまりな美しさゆえに悍ましく心に残るのだけれど、今回改めて読んだ「スタヴローギンの告白」は悍ましいどころではない恐ろしさだった。 〈彼女の顔には、子供の顔には見られるはずのない絶望があらわれていた。彼女はなおと脅すよつに私に向って手を振りあげ、とがめるように顎をしゃくった〉 蹂躙した少女はその後スタヴローギンの夢枕に現れては手を振りあげ、スタヴローギンはその幻影に恐れをなす。この少女はスタヴローギンにとっての「悪霊」だっただろう。最後、首を吊ってようやく悪霊から逃れたその幕切れの呆気なさ。
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