悪霊 下
12件の記録
編集Lily@edition_lily2026年1月30日読み終わったたとえば、これはボロボロになる読み方をした本。夜な夜な風呂で読んでいた。一月はその時間が楽しみだった。 分厚い本を詠むとき、見出しや、章が変わる箇所を大胆に折っておく癖がある。長距離を歩くのと似ていて、随所に道標が立っていると、まずはそこまでという気持ちで歩いていける。折っている箇所を目指して読み進めていく。楽しみと、長いなあ、まだまだあるなあ……とが共存するのが長編のおもしろさ。

編集Lily@edition_lily2026年1月29日読み終わったヴィスコンティ『地獄に堕ちた勇者ども』のヘルムート・バーガーとユダヤ人少女のシーンは明らかに本書「スタヴローギンの告白」をモチーフにしていて、ヘルムート・バーガーがあんまりな美しさゆえに悍ましく心に残るのだけれど、今回改めて読んだ「スタヴローギンの告白」は悍ましいどころではない恐ろしさだった。 〈彼女の顔には、子供の顔には見られるはずのない絶望があらわれていた。彼女はなおと脅すよつに私に向って手を振りあげ、とがめるように顎をしゃくった〉 蹂躙した少女はその後スタヴローギンの夢枕に現れては手を振りあげ、スタヴローギンはその幻影に恐れをなす。この少女はスタヴローギンにとっての「悪霊」だっただろう。最後、首を吊ってようやく悪霊から逃れたその幕切れの呆気なさ。






