
かおり
@6kaorin5
2026年1月29日
しろがねの葉
千早茜
読み終わった
生きる ということは死であり、死ぬ ということは、生きる、生き切る、ということなのだ。
ウメという女の生と性を描く大河長編。
死と背中合わせの性。
喜兵衛の死以後、物語的には失速気味に思えた。
著者は
「書いていくうちに性の部分が強く出てきて、まさに生きることは官能なのだなと感じ」
たそうだが、私はむしろ物語が進むにつれ「生」の部分を強く感じた。女が生き抜くための強靭な精神、理、とは何ぞや?という命題がひしひしと伝わってきた。
「足掻きましょう、無為に思えても。どこにも逃げられはしないんです」。
足掻いて足掻いて。
生きて、生き抜いて。その先が、死。
*
いつもの千早茜とは違う筆致で一気に読まされたが、個人的には好みではなかった。本来は五十代に入ってから書きたい、書こう、と思っていたが期せずして早まった作品らしい。著者の歴史もの、次回があるのならぜひとも五十代の筆力で読んでみたい。
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大学生の息子から借りたのだが、はたして、二十を少し越えた男の彼が、このウメの物語をどう受け止め、どう読んだのか…後ほど親子読書会だな(笑)




