本の王子さま "白鷺立つ" 2026年1月29日

白鷺立つ
白鷺立つ
住田祐
面白いと聞いて借りてきたけど期待通りでした! そしてこれが作家デビュー作品と知ってびっくり ここ最近歴史小説面白いなと興味があるので次作(も歴史小説とは限らないけど)も楽しみにしたいな 内容としては、千日回峰行の凄まじさに慄きながらも感情は(俗世の感情に塗れた坊さんばっかでやだなぁ)という感じでした 好きな登場人物が憲雄さま、眞超と大阿闍梨が多かったので、僧の中の僧、みたいな人が自分は好ましいんだなと思ったり しかしながら千日回峰行、凄まじい こんな苦行を自ら望む僧の内心は本当に想像しがたい 恃照や戒閻の様に自分の欲の為に成し遂げようとした人は本当に他にいなかったのだろうか 文字通り死ぬ程厳しい行、欲や執念無しに完遂出来るものなのだろうか それが出来るから大阿闍梨と言われればそれまでだけど でも恃照が最後に成し遂げたのは、半行で終わった時の千日回峰行が自分の為のものだったと気づいたから、だったならやっぱり欲や煩悩は僧には相応しくないということかもしれない でもやっぱり戒閻に対する恃照はどこまでも人間臭いんだよなぁ 絶妙なバランスだった面白かった
本の王子さま
@hoshino_12
恃照(蝉の描写を見るに戒閻も)は在ってはならない者、本当は居ない者だと自分を思っていて、僧以外の何者にもなれず、自分を知る人間が居なくなれば自分という存在がいたということも無くなる、という考えだったみたいだけど それは「私は本来なれば歴史に名が残るべき存在である」というある種の傲慢さから来ているのではないかなと読みながら思った だから半行状態の恃照や、戒閻にもしも自分が貴き血を享けていなくてと千日回峰行をそんなにも望んだか、という問いを誰かしてくれないかなと読みながら思ったりした
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