逢田ぞろん "献灯使" 2022年2月14日

献灯使
献灯使
多和田葉子
処理しきれないほどの問題を山積みにしながら幸せに一生を送って、死んだ後のことは次世代にお任せ、と思っている我々に対して、「死ねない体」とは良く考えられた設定。鎖国とか政府を民営化とか、あり得ないような決定でも、日本ならなんだかんだで通ってしまいそう、と昨今の世情を見ていると妙にリアルに思えてしまいます。飄々と漂うユーモアの根底に作者の怒りを感じました。わたしも諦めずに怒り続けないといけないね。装丁・挿画がステキです。他の話もグッド。最終話のみ、よく理解できなかった・・・他の人の解釈を聞きたい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved