
くりーむ
@cream
2026年1月29日
人生の短さについて 他2篇
セネカ,
中澤務
読み終わった
気分の悪い文章だった。或いは、気味が悪いという言い方をしても、よいかもしれない。
人間の生き方に対する観察は非常に優れていて、なるほど、とおもわせられる記述も多い、たとえば、(人生が「短く」あるような)「彼らは、夜を願って昼を失い、朝を恐れて夜を失うのだから」「このような人たちの楽しみは、それ自体が不安に満ちており、」「楽しんでいる真っ最中に、不安な思いがよぎるのだ――「これが、いつまで続くのだろう」と」なんて言われてしまうと、唸らざるをえない。
しかし、それらの観察事項は、それ自体として吟味されるのではなく、すべて「望ましき精神的生活」 (これがまさに「生きること」の意味内容である)からの距離で断罪されてしまっているのが、気分が悪い、です。
とはいえ、このあたりについてはどうも不徹底というか、捻れている議論も多いので、真面目に読んだら意外とおもしろい可能性も、感じます。


